敏感肌は、足すよりやめたほうがいい?スキンケアを減らして様子を見る考え方」

こんにちは。お肌の学校 校長の小松ことみです。
「敏感肌は、スキンケアを足すより、やめたほうがいいの?」 そんなふうに迷って、この記事を開いてくださったのかもしれません。
足す前に、「洗う・落とす・触る」を減らして、様子を見る。この順番をおすすめしています。
肌が落ち着かないとき、足りないのではなく、毎日のケアが今の肌の許容量を超えていることも少なくありません。
すべてを一気にやめる必要はありません。今の肌の状態を見ながら、少しずつ調整していきましょう。
カウンセリングで、よくいただく質問があります。
- 「今使っている化粧品は、私に合っていますか?」
- 「これは、使わないほうがいいですか?」
- 「何がいいですか?」
どの化粧品が自分に合っていて、どれが合っていないのか。みなさん、そこが一番気になるのだと思います。
でも、その答えを探す前に、まずやってみてほしいことがあります。
足す前に、守って、減らして、整えて、様子を見ることです。
足す前に、減らしてみたい3つの理由
理由1:足りないのではなく、落としすぎていることがあるから

スキンケアを頑張っているのに肌が落ち着かないと、「まだ何かが足りないのかも」と考えてしまいますよね。
でも、薄肌・敏感肌の方のご相談では、足りないのではなく、落としすぎていることが少なくありません。
洗顔やクレンジングは、汚れを落とすための大切なケアです。ただ、今の肌が受け止められる量を超えて落とし続けると、肌が回復する時間を持ちにくくなります。
洗顔料が悪い、という話ではありません。
大切なのは、今の肌の状態に対して、洗いすぎになっていないかどうかです。
ある方は、化粧水と乳液でケアを続けていて、「クレンジングをしないと不安」と、なかなかやめられませんでした。でも、その方はクレンジングが必要のないメイクだったので、洗顔をワンステップにして、洗い方を見直しました。
すると、毛穴の開きも、お顔の色も、変わっていきました(個人の感想です)。
もちろん、全員に同じことが起こるわけではありません。それでも、「足りない」ではなく「落としすぎ」かもしれない、という視点は、持っておく価値があると思っています。
理由2:気づかないうちに重なる「摩擦・洗い方・成分の量」が、負担になるから

肌の負担は、一つひとつは小さくても、毎日重なっていきます。特に次の3つは、見落とされやすい部分です。
- 摩擦: 洗うときの圧、拭くときの圧、メイクのときの圧。日焼け止めやファンデーションをつけるときや、ふと顔に触れるときも含まれます。目安は、お肌が動かない程度のやさしさです。
- クレンジングと洗顔の頻度・使い方・量: 今の肌やメイクの濃さに合っていないと、負担になりやすくなります。たとえば、乾燥を感じているのに、毎日ダブル洗顔をしている場合などです。
- 今の肌が受け止められる量を超えた、成分のケア: 効果を感じやすいものほど、濃度や強さも高くなりやすい傾向があります。肌が元気なときは問題なく使えても、敏感なときに続けると、負担になることがあります。
以前、肌がとてもきれいだった方が、新しい化粧品の使い心地が気に入って、いつもより多めに使い続けたところ、肌が荒れてしまったことがありました。使い心地がよいものほど、毎日使う量を見直してみてほしいと思っています。
理由3:整える前に、まず「回復する時間」が必要だから

私がお会いしてきた方の中で、落ち着いていかれた方に多かったのは、何かを足した方ではありません。洗う頻度を減らした方、触る回数を減らした方、落とす工程を見直した方です。
私自身は、クレンジングをやめたことが大きな転機でした。つけるものも減り、乾燥を感じにくくなりました(個人の感想です)。ただ、これは私の場合です。全員に当てはまるわけではありません。肌質も、生活も、年齢も、季節も、人それぞれだからです。
だからこそ、「これ以上、削らない」。まずは、肌が回復できる時間をつくることから始めてみてください。
病院で、患者さんの肌を見ていた頃のことです。ずっと赤みがあって、肌が弱々しく見えた方がいました。その方の赤みが、入院中に減っていたのです。スキンケアをしていない入院中のすっぴんのほうが、断然きれいでした。
もちろん、入院中は生活も変わるので、理由がひとつだけとは言えません。それでも、「足さない時間が、肌を落ち着かせることがある」と気づいた、大きなきっかけでした。
ある方の、2か月の記録(Instagramより)
サポートさせていただいた、あるお客さまの記録です(ご本人の同意をいただいて、掲載しています)。
その方は、「いつ荒れるかわからない」「合わないものを一つつけただけで、1か月引きずる」と、ずっと不安を抱えていました。スキンケアが「賭け」のように感じられて、安心して出かけられなかったそうです。
そんな中、2か月間、ほぼ毎日「肌日記」をつけてくださいました。感覚ではなく、記録で、肌と向き合うためです。見えてきたのは、次のようなことでした。
- 夜は化粧水だけにする(足すより、引く)
- いつ・何で荒れるかを、記録で見つける
- 合う油と、荒れる油を、見分ける
- 生理の前後は荒れやすい時期だと、受け入れる
2か月で、20日はメイクをして出かけられた、とのことです。でも、一番の変化は、肌そのものより、「肌のことを、考えなくていい時間」が戻ってきたことだったそうです。
写真は、7/14と8/21に撮影したものです。肌の状態には個人差があり、同じことをして同じようになることを、お約束するものではありません。(個人の記録です)
足すか、減らすか。迷ったときの判断基準5つ
迷ったときは、次の5つで、今の肌を見てあげてください。
出ているときは、見直すサインです。少しくすむ、なんとなく調子が悪い、という程度なら、今のケアを変えずに続けて大丈夫です。
洗う回数や時間、クレンジングと洗顔の重ね方、拭くときや触るときの圧を、振り返ってみてください。
調子が揺らいでいるときに変えると、合わなかったのか、揺らぎのせいなのかが分かりにくくなります。一気に全部を変えず、化粧水だけ、のように段階を踏みます。あわせて、「いつ・何で荒れたか」をメモしておくと、合う・合わないが見分けやすくなります。
量や回数を減らして、様子を見ます。
乾燥してヒリつくのに何もつけない、一気にすべてをやめる、というのはおすすめしていません。強い症状が続くときや、長引くときは、皮膚科などの医療機関にも相談してください。
皮膚科と、日々のケアの見直しは、役割が違うと、私は考えています。
皮膚科は、今ある症状を落ち着かせる場所。日々のケアの見直しは、症状が起きにくい環境を整えること。
小松 詞美ご相談くださる方の中には、皮膚科に通っても、なかなか落ち着かなかった、という方も少なくありません。そして私にも、おうちのケアだけでは抱えきれない部分があります。どちらが正しい、ではなく、今の状態に合わせて、頼れるものを頼ってください。
よくある質問
- スキンケアは、全部やめたほうがいいですか?
-
全部やめる必要はありません。まずは、「洗う・落とす・触る」を減らすところから始めてみてください。今使っていて、心地よく、赤みやヒリつき、違和感がないものは、続けて大丈夫です。乾燥してヒリつくのに何もつけない、一気にすべてをやめる、というのはおすすめしていません。
- 季節の変わり目に肌がゆらぐとき、化粧品は変えたほうがいいですか?
-
肌が揺らいでいるときに、新しい化粧品へ変えるのは、あまりおすすめしていません。今使っているもので、赤みやヒリつき、違和感がなければ、そのまま続けてみてください。変えるなら、肌の調子がよいときに、1つずつ変えると、合う・合わないが分かりやすくなります。季節の変わり目の肌については、こちらの動画でもお話ししています。
- 減らしたあと、いつから「足して」もいいですか?
-
私の目安は、肌の安定が続いていることです。揺らぎがなく、乾燥も感じず、「不調じゃないな」と思える状態が、少なくとも2週間は続いていれば、足してみて大丈夫です。敏感肌や薄肌の方は、理想は1カ月、少なくとも2週間は、安定が続いてからをおすすめします。足すときは、一度に全部ではなく、1つずつ、様子を見ながら進めてください。守る・整える・磨くの全体の流れは、こちらの記事でお話ししています。
動画でも、くわしくお話ししています
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いまの肌の状況を、聞かせてください


足すべきか、減らすべきか。答えは、肌の状態や生活によって、一人ひとり違います。
この足す前に、守って、減らして、整えて、様子を見るは、一人で続けるのが、意外と難しいものです。
不安なときほど、人はつい「足す」ほうへ向かってしまうからです。
「何から見直せばいいのか、整理したい」という方は、公式LINEで、いまの肌の状況をお聞かせください。急いで決めなくて大丈夫です。あなたのペースで、一緒に整理していきましょう。
この記事を書いた人
小松ことみ|お肌の学校 校長・国際エステティシャン。18年・3,000人以上のお客様の肌を見てきました。「足すより、やめる。それだけで変わる」を軸に、敏感肌・薄肌・赤みが気になる、スキンケア迷子の方へ、今の肌の状態を読み解く判断基準をお伝えしています。


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